はじめに
2026年8月7日(金)に開催された第6回 関東Kaggler会に運営として参加しておりました.
個人的な備忘録ですが,次回以降にはじめて参加する方の参考になれば幸いです. (個人的には,第一回の記事の方が初参加する方の参考になると思います!)
なお,アーカイブが後日公開されるはずなので,技術的な要素はあまり書きません. 技術やtipsを知りたい方は,公開してくれている発表資料やアーカイブをご視聴いただけますと幸いです.
また,終了数時間後には参加者からの参加レポートが投稿されており,基本的な内容は重複しがちかと思いますので,今回は運営視点での話題を少し多めにご共有できたらと思います!

関東Kaggler会に関して
- 会場: 経済産業省別館7階 共創空間ベツナナさん (ゲートシティ大崎 イーストタワー)
- 参加者: スタッフやスポンサーを入れて現地90人くらい
- 招待講演4件,スポンサーセッション5件,LT (ライトニングトーク)8件,懇親会
概要の抜粋
Kaggerを対象にしたオフラインイベントを開催します!本イベントでは、Kaggle大国である日本の中でもトップクラスの結果を出されているKagglerの方々が経験や解法を共有してくださいます!
・Kaggle好きが集まって楽しむ会
・Kaggler同士の交流を促進し、コミュニティーをさらに発展させる会
・ハッシュタグは #kanto_kaggler
各パートの簡単なメモ書き
招待講演
okumuraさん (@okumura2997) speakerdeck.com
okumuraさんからは,Deep Past ChallengeとOrbit Warsのコンペが題材の発表でした. こちら,印象的だったのはやはりOrbit Warsに対して,コンペ終了後に追加検証を丁寧にやっている点だったかと思います. 強い人は追加検証をしっかりやっている印象がありますが,okumuraさんもGMに昇格し,無理にメダルを追う必要がなくなったため,追加検証に時間を割くようになったとコメントがありました. さらに強くなるためには,必須の取り組みだと思うので,自身も参考にしたいと思います!
takoiさんからは,「生成AI時代のアイデア」というタイトルで,アイデアを出す一つの方向性としてご自身の鳥コンペの解法について紹介していただきました. ちょっとした実装ミスまでも味方につけてしまう点は,驚異的だなと思いました. とはいえ,基本的な深層学習モデルの改善のさせ方のポイントをおさえているからできる芸当だと思うので,まずはきちんとした知識や経験を身に着けることを大事にした方が良いという点は,最近取り組み始めた人に伝えたい点でした. 強いKagglerはこれまで大量の試行錯誤で,ハイパラの設定やモデルアーキテクチャの工夫などの勘所がわかっていたり,公開していないだけで大量の実験を回していたりします. そのうえで解法として,その中の一部だけをスマートに公開していることが多いので,そういった背景があることは理解しておくべきかなと思います.
Someyaさん (@smy_ml) speakerdeck.com
someyaさんからは,PhysioNetの心電図コンペについて発表していただきました. いろいろと話題はあったかと思いますが,評価指標をきちんと理解しスコアを伸ばしていったという点は,非常に重要な点だったかと思います. 数年前の登壇でも話題になりましたが,コンペは評価指標を以下に改善していくかに特化したゲームであり,その特性をきちんと理解してコンペに取り組むことは,特に普段使わないような指標の場合,重要になります. 心電図のOCR自体は,少しマニアックな話題ですが,こういった点は他のコンペでも応用の効く点だと思いますので,そういった点において初学者の方にも参考になった点が多かったのではないかと思います.
kansai-kanto kaggler 連合さん ( eikichiさん (@eikichi838 ), neilusさん (@neilus_ ), Rickさん (@datascienceRick ) ) speakerdeck.com
kansai-kanto kaggler連合さんからは,NVIDIA Nemotronコンペの振り返りについて発表していただきました. 今回,チームでの登壇ということで,質疑応答に関してもチームとしてどのように進めていったかなどに焦点があてられていました. 特に,このコンペはLoRA adapterをサブするコンペのため,予測を雑にensembleするみたいなことができないコンペであり,自身もその点は気になっていましたが,発表内でも取り組みに関しては,特に注力した部分が分かれていて,各々の取り組みがスコア改善につながっており素晴らしいなと思いました! また,このコンペに取り組みにあたって,執筆した書籍が参考になったと嬉しいコメントをいただくこともできました.
スポンサーセッション
スポンサーがあることで会が成り立っているので,いつもありがとうございます!
どこの企業も技術力ある人がたくさんいて,kaggleをはじめ,技術のことをいろいろと雑談できるメンバーがいて魅力的だなと思いました!
各スポンサーの採用情報へのリンク(紹介いただいた方のkaggleアカウントのリンクを追加しました!)
- 株式会社Legalscape様 A.Satoさん
- 株式会社松尾研究所様 shigeさん
- SB Intuitions株式会社様 shokupanさん
- 株式会社リクルート様 copastaさん
- GENIAC-PRIZE
LT
前回のLTはあまり集まらず,運営から2名参加してLTを行ったのですが,今回は追加枠を設けてもすぐに埋まってしまうくらいたくさんの応募があり,運営として嬉しい限りです(平日効果?)! 逆に自身はこれまでLT皆勤賞でしたが,連続記録を良いタイミングで切ることができたのではないかと思っています.
Agent時代のKaggle展望 u++さん
穴掘りコンペ振り返り ihiratchさん
火山コンペの振り返り hatryさん
OrbitWars参戦記 morim3さん
時系列コンペのtips Masahiro Mochizukiさん
claw系botと始める、"寂しくない" kaggle(仮) suguuuuuさん
最適化を最適化する / KaggleのためのAgentic Scheduling ymg_aqさん
AI Agentと戦うKaggleのTips Yuya Shintaniさん
どのLTも印象的でしたが,昔からKaggleをやっており,国内でのKaggleの認知やコミュニティ醸成に大きく貢献してきたu++さんのLTはとても印象的でした. また,ihiratchさんの穴掘りコンペは終了してまだ1日しか経っていない中で,ホットな内容を扱っていただき,嬉しかった参加者も多かったのではないかと思います. ymg_aqさんに関しては,登壇の方で3倍時間をとって詳しく聞きたい内容でしたが,それをうまく10分にまとめている点や,話の運び方や最後にしっかりオチを準備している点など,内容だけでなく面白いLTという点においても,非常に勉強になりました.
懇親会
毎回思いますが,あっという間に時間が過ぎてしまいました.
懇親会は対面イベントの醍醐味でもあり,いろいろな人と多くの人が交流できていたようで良かったです! 自身も初めましての人となるべく話したり,会場で次の話の輪を探している人になるべく話しかけ,適切な人を紹介できるようにしてみました!
休憩時間も懇親会の時間もかなり長くとってくれていたにも関わらず,話したい人全員と話すことはできなかったので,次回現地でお会いできることがあれば,また改めてお話させてください!(運営参加は意外とやること多かったりで不自由な点が多くて,この点は悩ましいですね.)
全体の感想
今回の登壇者も,自身の意向をかなり反映してもらっており,内容も直近コンペの振り返りを中心とした実践的な内容で,非常に満足度の高い内容でした. 1カ月くらいの準備期間しかない中での依頼だったのにも関わらず,快諾していただいた登壇者の皆様,改めてありがとうございました.
これまでの関東Kaggler会でもらっていたコメントで,内容が難しすぎます(泣)といったコメントをもらうことが多いのですが,今回はコンペの振り返りが登壇およびLTともに多く,これまで開催されてきた6回の中でも一番ヘビーな内容だった気がしました. 自身は出ていなくても最低限コンペを追うようにしているので,コンペの前提や議論されていた内容をおさえていますが,まったく追ってないコンペとかは聴講のハードルが高かったのではないかと思います(特に最近のコンペは複雑なので).
このあたり,もっとライトなLTがあっても良いなと思っているので,懇親会で何名かには伝えましたが,もっと気楽にLTはしてもらえたらと思っています. また,もっとラフに頻度をあげて勉強会やコンペ振り返り会のイベントがあると嬉しいといったコメントがあり,自身も今後そういったイベントやコンペの開催に携わっていきたいなと思っています. ただ,自身も一日24時間しかなく,なかなか時間が確保できないこともあるので,ぜひ多くの方と協力しながら,いろいろなイベントの開催などを計画・実行していけたらと思っていますので,お手伝いいただけますと幸いです!
また,今回は関東kaggler会,初の平日開催とのことで,アンケートにもそのあたりの項目を追加してみました. いつもアンケートに協力いただいていますが,そのフィードバックとかしてなかったので,一部の集計結果を紹介できたらと思います!
まずはイベント満足度ですが,観測可能な範囲では高いようで安心しました.

まず,平日開催でしたがたくさんの人に参加してもらえてホッとしています.そのうえで,回答を見ると平日or土日においては,土日開催の方が若干希望者は多い傾向にありました.ただし,今回の登壇者の中にも平日だから参加できたといった方もおり,やはり参加者の顔ぶれが変わることを考えると,今後は適度に織り交ぜながら開催していくことができたらいいのかなと思っております.(あと関東kaggler会はアーカイブを公開する方針で後から聴講できるので)

開催頻度に関しては,現状のペースがベストという人が一番多いですが,「3ヶ月に1回」が次いで多く,「コンペ終了ごと」などもっと開催を増やしてほしいという意見も多かったです.

こちらは先ほど述べたように,関東kaggler会とは別に,勉強会などのイベントをやっていけたらと思っています. 具体的なコメントを踏まえると,やはりKagglerとの交流によってモチベーションが高まるという点で,開催頻度が増えると嬉しい!みたいなコメントが大半なので,もう少しライトなイベントは検討していけたらと思っています!(関東Kaggler会の規模のイベント運営は大変なので)
あとは,自身の転職先を公開したこともあり,お祝いのコメントと意外な転職先でしたというコメントを多くいただきました. 後者の意外だと思う理由は自身もそう思うだろうなと思っておりました(実際に転職先の候補のリストに元々は入っていなかったこともあり). もちろん,個々人でキャリアの考え方が違うため,全Kagglerにベストな環境ではないと思っていますが,自分自身はたくさんある候補の中で,一番魅力的な環境だと思い,ABEJAに転職しました! 自身と同じように知らないだけで,実は現在の自分自身が求めているよりマッチした環境の企業があると思うので,ぜひ現在転職を検討している方には,カジュアル面談を積極的に活用し,いろいろな企業と話す機会を増やすことをオススメします!
自身はABEJAにプレイヤーとして入社はしましたが,近いうちにマネジメントにも挑戦する予定で,日本最高峰のデータサイエンス組織を目指したいと思っています! 特に,自身のこれまでの経験を活かして,研究活動やKaggleなどにも力を入れることで,AI Agentでは代替できない人材がたくさん在籍する組織にしたいと考えています! 一緒に盛り上げてくれる仲間を募集しているので,少しでも興味があれば,気軽にご連絡いただけますと幸いです! (入社エントリーも参考にしてもらえたら幸いです!)
おわりに
次回,関東kaggler会は1月開催予定です!
ぜひコミュニティ全体で盛り上げて行きましょう!
今後も何卒よろしくお願いいたします.












